ラブひな感想〜夢をみんなで育てる物語〜
Kindle Unlimitedで、ラブひな全巻読み終わりました。
- 作者: 赤松健
- 発売日: 2014/12/16
- メディア: Kindle版
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ラブひなは、「オタクを東大に行かせた漫画の1つ」くらいの認識だったんだけど、読んで印象すごく変わりました。
ラブひな、すごい元気もらえる漫画じゃん……
冴えない男の子のドタバタラブコメなんだけど、
主人公景太郎の優しさがすごくいい。
ラブコメものやハーレムものは、
主人公(男の子)の優柔不断さにやきもきいらいらしがちなんだけど、
ラブひなに関しては最初っからヒロインが決まっていて、
そして、景太郎が優柔不断ではなく、
最初からずっとヒロインのことが好きという良さ。
作中、景太郎は優柔不断とのセリフや描かれ方はあるのだけど、
彼は優柔不断というよりは、漫画に出てくるキャラクターを全員否定しない。ひたすら優しい。
景太郎自身、自己肯定感が低かったりするんだけど、他者に対して一切攻撃せず、いろんな人がいることを受け入れているのが、本当に素敵な主人公だな〜と思いました。
タイミングや間が悪かったり、思い込みが激しかったりとすこし良くない部分もあるんだけど、とにかく他者を攻撃しないのがいい。
ヒロイン以外にアプローチされても、ちゃんとヒロインが好きだからごめんって断れるのもいい。
そりゃいろんな人に好かれるよね。。。
ヒロインのなるも、優しくて穏やかな景太郎とは対照的に、暴力的で口も手も悪い時もあるのだけど、景太郎を大事に思う部分が素敵。
崖から飛び降りながら景太郎に告白するシーンは、胸熱でした。。。
まじこの漫画最高か。
主人公たちの現実逃避妄想シーンや、
彼らの日常とか、ぶっとぶ時はむちゃくちゃぶっとぶので、
そこが爽快感があってよかったなあ。
あと、ぶっとびすぎてて、このストーリーそのものを分かりやすく「フィクション」として捉えられたのもよかったなあ。無駄に「リアル」と重ねて、凹んだり悲しくなったりしなくていいというか。
あと、
当初はただ漠然と「東大に入る」という夢を追いかけていた2人が、
それぞれの夢を見つけたり、
夢を持つ人を応援するようになっていったり、
とどんどん成長する姿を見れて、
最終巻は、よかったなあという気持ちと、
すっかり成長したなあ、という気持ちで読みました。
最初はあんなに「運命の女の子」にこだわっていた主人公が、
「運命の女の子じゃなくてもいい。僕はヒロインのことがすきだから」
としっかりヒロインにも、祖母にも言えるようになったこと。
最初は漠然と東大に行きたいとだけ思っていた主人公が、自分のやりたいこと、ゆめ、未来をしっかりと見つめ、考え、判断できるようになったこと。
この漫画に登場する人々の成長が、
あらゆるところから感じられて、
すごくポジティブな明るい気持ちのままこのマンガを読めたし、読み終えられたなあと思います。
読んでよかったなあ、ラブひな。
元気もらえた。
また元気欲しくなったら、読み直したいなあ。