ののろぐ

自分の為のブログ

入院と手術で思ったこと〜「健常者」じゃなくなるということ〜

お久しぶりです。
かわいいコートを作りたいな〜と思ってたのに
暖冬のため部屋着作成にシフトしているみりんです。
こんばんは。

RIJがはじまり、
2023年もいよいよ終わるのか…というこのごろ
人生初の入院&手術を行ってまいりました。
なんとか退院しましたが、年内は安静とのことで、
ひたすらベッドでごろごろしながらRIJを見てます。

備忘録として思ったことなどを書いておこうと思います

7泊8日の入院は必ず、とのことで、
まずは仕事のお休みを確保したりとスケジュールの調整が大変でした。
術後は帰省などもしばらくNGとのことだったので
年末に仮決めして
有給休暇と休日出勤分を当てることで約3週間の休みを確保
(やすみが長いので
来年無事仕事復帰できるかちょっと不安)

入院前に病院に行って、検査〜手続き〜説明を聞き、
荷物を準備し、いよいよ迎えた入院。
(仕事は納まらず……)

1人部屋は高かったので複数人数の部屋にしたのですが
初日は部屋は私だけでした。
初日は特に何もないのでお風呂入ったり
Wi-Fi設定したり、ごろごろしてました。
あとは部屋に備え付けのマニュアル?をひたすら熟読。
特に、手術前・後の注意点を念入りに確認。

2日目は手術でした。
事前に点滴があったのですが、寒くてびっくりしました。
点滴の液体はあったかくないからか、
点滴をしてる方の腕がさむかった〜。
ファスナーかボタンかなにかで、片方の腕だけ開閉式のアウター的なものを作ってみたらいいのでは?と思ってみたりした。

点滴を終えてから手術だったけれど、
そもそも、麻酔を打つのが痛いのはなんとかならないんですかね…??
看護師さんにめっちゃ固定されて麻酔〜からの手術。
手術時間は普通の人の2倍くらいかかった、と聞きました。
自分の部屋のベッドで体が動かせなくて、
マニュアルで読んではいたけど、
これこのまま一生体が動かなかったらどうしようとか
(麻酔による一時的なものですが)
体が自分の意思で動かせないってこんなかんじなのか、と
あれこれ思ったりしました。
時間が経つと徐々に体が動かせるようになり、
すごく安堵しました。
夜は通常より少し遅い時間にご飯が出て、
ご飯のおいしさに感動しました。
(手術後だからか少量だった)

そのまま消灯時間になって寝たら、
気がついたら、もう、痛いの何の。
麻酔が切れたことによって痛さがダイレクト。
夜中の2時くらいに目が覚め、悶えながらなんとか寝ようとしたら、また3時くらいに目が覚め、もう辛くて、初めてのナースコール。
看護師さんがすぐに来てくれて、痛み止めと電子レンジで温める湯たんぽ?的な物をくれました。
藁にもすがる思いで両方を併用。
ひたすら耐えながら何とか寝ようと試みる。
起きたら朝の7時。
(3日目)
良かった、少しは寝れた、と思ったけど
やっぱり痛すぎる。

痛み止めは食後に飲めるので
なんとか朝食の時間を待つ。
おなかはめちゃめちゃ空いているので
喜んで朝ごはんを食べ始めると、
なーんかおかしいな…??という感じが
だんだん強くより、あ、これダメだと看護師さんを呼ぶように伝えたら、気持ち悪さがMAXで、食べていた朝食をそのまま嘔吐。(朝ごはんろくに食べれず&痛み止め飲めず)
水分をとりながらベッドでごろごろ。
(麻酔の副作用が出るのは術後2日目からとかかれていた。
また副作用を抑えるためにスマホやパソコンの使用禁止とかかれていたが、それらを使わずに、日中寝ずにすごすの大変だった…。
あと副作用軽減のために水分摂取が推奨されていたので、できる範囲で頑張った)

そんな折に同室の方が入院される。
実質1人部屋状態だったのでちょっと残念ながらも、まあそんなもんか〜と思いつつ過ごす。
夜ご飯を食べ、さあ寝ようか、と思ったら聞こえてくるいびき。
アイマスク&耳栓がないと寝れない民なので病院にも持ち込んだのですが、耳栓を貫通するいびき。
夜中は1時間おきぐらいに目が覚めるし
いびきはうるさいしで睡眠の質がだださがり。
夜中に目が覚めた時、痛み止めを飲んで寝ていた。痛い。

まだあと4日もあるのかと絶望。
麻酔の副作用はほぼ出なかったっぽくて安堵。

4日目は同室だった方がどうやら退院のようでした。
退院される際に自分に「頑張ってね!」って声をかけてくださったのが、とっても嬉しく、また、1人部屋状態になったのがなんだか寂しく感じました。
日中の会話はおはようございます、くらいの会話?しかなくて、他は全く会話とかしてなかったんだけど、だからこそ仲良くもなんともなくて、ただたまたま同室だった、というだけなんだけど、励まそうと?して下さったのが、なんだかとっても嬉しくて。
そういうことが言える人になりたいなと思ったりしました。

そしてこの日は先生の指示で下剤を飲んだんだけども、
これが大きな間違いで、お腹はひたすら痛いのに、
何も出ないという感じでひたすら痛みに悶えて一日が終わりました。
トイレからナースコールする羽目になったり、車椅子で運ばれたり、まあなんやかんやありました。
疲弊しすぎて体力消耗。疲れ切って眠いんだけど
別の方が新しく入院されて、この方のいびきが前の方より大きいの何の……。
呼吸器科系で一度診てもらったほうがいいのでは?と思うほどの音量。
1人部屋に移ろうかな、とちょっと迷ったりした(値段で我慢)

5日目、すっかり病院での生活に慣れ、
そのスケジュール間で生活。
お風呂に入るのが私1人だけだったので気楽でした。
(複数人部屋かつ、お風呂に入る人が複数人だと長時間入れない&順番が決まってる。
1人部屋の場合はいつでも好きな時に自分用のお風呂に入れる)
入院生活の折り返し地点すぎたから後もうちょっと頑張ろう、と思いつつ過ごす。

6日目、土曜日だったので家族にいろいろ衣料品やらを持ってきてもらう。
(血とか諸々でパジャマやらいろいろ汚れてしまったのだが、
パジャマは1着しか持ってきておらず……。
洗濯機自体は病院にあったのだが、洗剤を持ってきていなかったので使えないため、衣料品を持ち込んでもらうことに)
面会は不可なので、窓から家族が見えた時、
そして事務手続きでたまたま家族と話せた時、
ほんとーに嬉しかった。
病院では窓を開けるのが禁止で、外出とかも禁止だったので、病院の外に出られる家族が本当に羨ましかったです。
夜中に目が覚めるのは相変わらずだが、夜中の痛み止めを飲まないように我慢できるようになってきた。
いびきのうるささは相変わらずだが、明日退院らしいので我慢

7日目、M1の日。
同部屋の方が退院され、他にはだれも入院されないようだったのでひさびさにいびきのない夜だ!と喜ぶ。
お風呂に入るのは私だけだったのでゆっくりできた。
いよいよ明日で終わる!の、るんるん気分で過ごす。
1人部屋だったので、久しぶりにイヤホンをつけずにタブレットYouTube動画を見たりした。
YouTubeに飽きてテレビをつけたらM1の敗者復活戦?をやっていたので、あ、今日だったのか、とテレビを見ることに。
(YouTube動画は見たいものが見られる反面、自分で選ばないといけないし、休憩がないのがなんかちょっとしんどく感じてしまった)
夜ご飯を食べ、M1決勝戦を見る(テレビにイヤホン付ける)
1組目が面白かった。1組目だから3組には残らないかな〜と思ったけど、残ったのでそのまま応援。
消灯時間が来たので、部屋の電気を消して、引き続きM1。
優勝と番組が終わったのを見届けてから、寝る準備して寝る。
いびきがなくなれば長時間寝られるかと思ったけど、
そんなことはなく相変わらず1時間おきぐらいに目が覚める。
夜中の痛み止めは我慢。

8日目、嬉々として朝食を食べ、診察。
お医者さんから退院するか、それともこのまま入院するかを確認される。
年内はリスクがあるので安静に、と言われていたのと
出血&痛みは相変わらずなので、家に帰るのは不安もあったけれど
それよりも入院生活つらい、早く家に帰りたい、という気持ちが勝ってしまい、退院を選ぶ。
看護師さんやお医者さんには、毎日の診察やらのタイミングで伝えていたけれど、痛み止めを飲む、安静にする、温める、が全てだったので、家に帰ってもあんまり変わらんかなあと思ったり。
(痛いです、と言うと、「みりんさんの場合、普通の人の3倍〜6倍くらい切ってるから痛いのはしょうがないです」という回答しか返ってこない)
年内のリスクの説明と、対処法について説明を受け、
荷物をまとめて会計の場所へ。
会計は元々聞いてた額より安かったけれど、とはいえ2桁万円でダメージがが。

待ちに待った病院の外に出た瞬間、
病室より寒かったけれど、外の空気の素晴らしさと
自由の素晴らしさに感動。
あらゆる事が「自己責任」だけれど、
自分の思うように行動できる素晴らしさよ。

外出するにあたってパジャマからデニムに着替えた時も
自分の意思で、着たいものが着られるって本当に最高だなとしみじみ思いました。

いつもよりずっと遅い速度で駅へ歩き、
階段を一切使わず、エレベーターをひたすら使う。
傍目から見たら何も体調悪そうに見えないだろうな、と思うけど、とはいえこっちからしたらさっき退院したばかりなんだが!?との心意気で電車に乗り込む。

なんとか帰宅すると食料がないので
頑張ってスーパーへ
重いものを持ったりしちゃダメと言われているので
少量だけ買って帰宅。
あとはベッドでごろごろ。
(家が思ってたより段差が多くて、
バリアフリー的な家に引っ越したい気持ち高まり)

いつもは消灯時間に寝てたけど、
これからは自分の好きな時に寝れるので、
何時に寝ようかなと迷ったりした。
いびきもないし、自宅だし、
いままでの睡眠不足もあるから
夜中ぐっすり寝れるかなと期待したけど
夜中に目が覚めるのは相変わらずだった。残念。

9日目、なんだか久しぶりに感じる自宅で過ごす1日目。
自宅のインターネット環境は快適だなあと思った。
(病院のWi-Fiはたまに止まっていた)
痛みが相変わらずなので早く届くように祈りながら電気毛布をポチる。

今回の入院&体のダメージ(痛み)で
いろいろ考えさせられたし、昔のことを思い出して反省したりしました。

むかーし、祖母によく靴下の着脱をお願いされていて、
当時の自分はそれくらい自分でやればいいのになあと思っていたのですが、靴下の着脱をお願いする側の気持ちが分かって、過去の自分をぶん殴りたくなった。
(靴下の脱ぎ着ってこんなに簡単じゃないとは!)

親が大病で入退院を繰り返していたのですが、
ずっと親は「早く家に帰りたい」と言っていました。
私は家に医療知識のある人間はいないし、
いつでも診てもらえる病院にいた方が早く良くなるんじゃないか?その方が本人にとっていいんじゃないか?と思っていたのですが、もう、早く家に帰りたい気持ちがものすごく分かりました。軟禁つらい、まじで。
早く退院させてあげた方が良かったんじゃないかと後悔したり。

過去の反省以外だと、既成服やイベントって基本健常者前提だよなあ、と思ったりしました。
いままで私が見てきた・買ってきたのはすごく狭い世界だったなあと思いました。
(外出のために着替えるのも一苦労)

また、私の推しがライブにゲスト出演するというアナウンスがあり、まず気になったのは、公演時間と、スタンディングなのかそれとも着席なのか、の2点でした。
公式ホームページを見に行きましたが、記載を見つけられず……。
手術からまだ日数が経っていないので今回は見送るつもりですが、自分の意思じゃない部分で行けなくなる、というのはつらいなあと思いました。
「推しは推せるときに推せ」という言葉は、
その推しが表舞台にいるうちに、という意味で解釈していましたが、
推しだけではなく自分自身の状態(身体的にも精神的にも)のことも含まれるなあと思ったりしました。

街ですれ違う他者の状態は分からないけれど、
極力優しくありたいと思いました。

2023年、みなさんお疲れさまでした。
どうかどうかご自愛くださいね。
良いお年をお迎えください。
またどこかの現場でご一緒できますように。

みりん