呪いの解けた朝

目が覚めた。
朝だった。
なんだかすっきりした感覚だった。

なぜか、を考えたら
夢の内容がよかったから、
という結論になった。

どんな夢をみたのか。
２つの夢だった。

ひとつ
学生の頃に片想いしていた人と
夢の中で付き合っていて、
原付バイク2人乗りで学校へ登校しようとするが
なぜかバイクの調子が悪く？
結局自転車で登校しようと家へ帰ると、
なぜか悪い人たち(宇宙人？異世界人？)が
我々を殺そうと襲ってくる
という夢だった。

ふたつ
昔通っていた高校へ行くと、
なぜかお寺のような、
自然あふれる海外のおしゃれなホテルみたいな建物になっており、
長いテーブルをかこんで、
みんなで昼食(和食)を食べていた時に、
(ハリーポッターの食堂？みたいな)
自分のことを苦しめていた当時のクラスメイトに
何を言ったかまでは覚えてないけど、
なんか言い返すかなんかしていた。
そしてクラスメイトを訴えるために
クラスメイトの会話をiPhoneで録音してた。

特にふたつめの夢が、自分にはすごく嬉しかったんだと思うし、
自分にかかっていた呪いが消えたんだと思った。
目が覚めて、そう思った。

人生選ばなかった方を後悔する、だなんて
ありふれたフレーズ。
自分はやりたいことをわりとやってきたんじゃないかと思っているけど、
とはいえど、こうなってればな、とか、
こうしたかったな、と思うことはやっぱりある。

片想いしていた人と付き合えてたらな、というのも
きっとその内の１つなんだろうけど、
片想いしていた人と付き合っている世界が、
ここまでとんちんかんで、危険だったのかと思うと
(現実にはどうであれ。夢とはいえど)
付き合えなかったのは悲しかったけれど、
付き合ってない「今」が大正解だったんだな、と思った。

なにかを選択しないこと、
無意識的にでもなにかを捨てることは
日々起きているのだけど、
どれもこれも今あるかたち、がよかったんだなと思えた。
なんか、世界を全肯定できた。

ふたつめの夢。純粋にすっきりしたなあ。
自分のことを苦しめていた人達に、
あんなにはっきりと文句だったり、
怒ってますって伝えられてよかったなあ。
現実にはあの当時iPhoneもなかったし、
泣き寝入りだったから。

苦しかったり、辛かったりした経験は
振り払ったと思っても、
それこそ呪いのように
ふとした瞬間にこころのどこかをひっぱるのだけれど、
今朝はそのひっぱる手を、ぱちんと振り払った感覚だった。

現実的には、その苦しかったことからは
もう10年以上経ってるのだけど、
ああ、ようやくこの呪いが消えたんだな、
と思った。
意識しているから、
もしかしたら解けてないのかもしれないけど、
でも自分にとっては大きな一歩だった。

しょうもない人たちや記憶や感情に
支配されなくていい。
手に入れた今を、めいっぱい楽しめばいい。
そう思えた。

今日は水曜日で、
木曜日と金曜日があるのが、
ちょっぴりあいにくなのだけれど。
でも、水曜日だからこそなのかな、と
思ってみたりもする。

明日、久しぶりに会いに行こうかな。
やりたいこと、やっていこう。